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<2025年4月23日> 米価格が上昇している本当の理由

2025/04/23  【未分類一覧へ戻る

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 おはようございます、宮本です。

 

 お米の価格が毎月のように値上がりしています。
 この米価格ですが上昇基調に入ったのは昨年2024年8月からです。

  
 なぜ、2024年8月からなのか?

 

 その理由を一部ニュースで伝えているところもありますが
 米のニュースといったら備蓄米の放出のニュースばかりに目が行き、
 大きな原因になっている理由を報道しているところは少ないような気がします。

 

 今回は、

 

 米価格が上昇している本当の理由

 

 というテーマでお伝えします
 
  
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 米価格が上昇している本当の理由

 
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 まずは過去10年間と昨年2024年8月からの毎月の米価格について見てみましょう。

 

 現在のコメ価格は、全国のスーパーで5キロあたりの平均価格が4217円
 となっています。これは15週連続の値上がりで、史上最高値を更新しています
 去年の同じ時期と比べて2倍以上の高値が続いています。

 

 以下は過去10年間の日本のスーパーで売られている平均米価格です。

 

 ● 2025年3月~2015年3月までの10年間

  
  2025年3月: 4,378円

 

  2024年3月: 2,198円

 

  2023年3月: 2,031円

 

  2022年3月: 1,980円

 

  2021年3月: 2,119円

 

  2020年3月: 2,174円

 

  2019年3月: 2,145円

 

  2018年3月: 2,152円

 

  2017年3月: 2,006円

 

  2016年3月: 1,882円

 

  2015年3月: 1,823円

 

  次に2024年4月から2025年3月までの12か月間毎月の米5キロを抜き出した価格です。

 

  2025年3月: 4,378円

 

  2025年2月: 4,080円

 

  2025年1月: 3,828円

 

  2024年12月: 3,679円

 

  2024年11月: 3,627円

 

  2024年10月: 3,473円

 

  2024年9月: 3,038円

 

  2024年8月: 2,650円

 

  2024年7月: 2,411円

 

  2024年6月: 2,322円

 

  2024年5月: 2,264円

 

  2024年4月: 2,228円

 

 2024年8月以降、少ない月で149円、多い月で435円前月に比べて上昇しています。
 ※この情報は総務省統計局の小売物価統計調査に基づいています

 

 ●米価格が上昇している理由

 

 米先物取引の導入が米価格の高騰に影響を与えている可能性があります。
 2024年8月に堂島取引所で米の先物取引が開始されました。

 この取引は、将来の米の価格を事前に決めることで価格の透明性を向上させ、
 農家の収入を安定させることを目的として導入されました。

 

 しかし、米の価格が急上昇し始めたのは2024年8月からであり、
 先物取引の開始が米価の急騰を招いた可能性があります。先物市場では、
 今後の値上がりを予想して大量の買い注文が入ることで、実際の需給とは
 関係なく価格が高騰することがあります

 

 他にも米価格高騰の理由として考えられるのは

 

 ・観光客の需要急増

 
 ・2023年の天候不順により、米の収穫量が減少したことが一因

 

 ・農林水産省の対応の遅れや一部業者による買い占めも市場価格を押し上げる要因

 

 となっています 。

 

 いくつかの米の値段上昇する要因はありますが、この中でも米の先物取引が始まった
 というのが最大の大きな理由と推察します。

 

 米の先物取引開始以前も、インバウンドによる需要増はありましたからね。
 過去10年間の米価格推移をみれば納得できると思います。

 

 ●政府が備蓄米を放出しても米価格が大きく下がらない理由

 

 まず、備蓄米の放出が市場に与える影響が限定的であることが挙げられます。
 政府が放出する備蓄米の量は、日本全体の年間消費量に比べて非常に少ないため、
 需給バランスを大きく変えるほどのインパクトはありません。

 

 さらに、流通業者や集荷業者が米を市場に出さずに在庫として保持しているケース
 もあり、これが「売り渋り」と呼ばれる現象を引き起こし、価格が下がりにくくな
 ります。

 

 また、既存在庫の影響も大きく、小売業者や卸売業者はすでに高値で仕入れた在庫を
 抱えており、安く売ると損失が出るため、簡単には価格を下げられません。

 

 さらに、政府が備蓄米を放出する際の条件も価格の下落を抑える要因となっています。

 

 例えば、放出された米は原価での1年後の買い戻しが条件となっているため、
 市場に一時的な供給増があっても、将来的には取り戻されるリスクがあります。
 また、農林水産省が備蓄米の売り先をJA農協に限定していることも問題です。

 

 JA農協が卸売業者への販売を減らすことで、市場への供給量が増えず、
 価格が下がりにくくなります。

 
 このように、備蓄米の放出が米価格の大幅な下落につながらない理由は、
 供給量の限定性、流通業者の売り渋り、既存在庫の影響、そして政府の放出条件にあります。

 

 ●今後米価格は落ち着くのか?

 

 コメ相場が投機場になっている間はコメ価格の上昇はまだ暫くは続くものと考えます。
 個人的には相場は最終的には実需に近づいていくと見ています。

 今、韓国の米を輸入するという話が出ていますが
 米の価格が高いことを理由に、政治が海外の米を輸入するための大義名分にしようと
 する側面があることも覚えておきましょう。

 

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