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【FP花園メルマガ】<2023年7月5日号> 早いうちにお金が無くなるスピードを知る

2023/7/5  【メルマガ一覧へ戻る

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おはようございます、宮本です。

日経平均株価のバブル後最高値の更新、円安への再進行
政府が推進している資産所得倍増プランのもと2024年から始まる新NISA
の認知が浸透しているせいか、最近の相談を受けていると投資への関心が
これまで以上に高まってきていることを実感します。

資産を増やすために投資を始めることはとても大切ですが
その貯めた資産も使う段階になったときに、どれくらいのスピードで
無くなっていくかということをイメージしていくことは
投資を始めると同等以上に大切だと思っています。

今日は

「早いうちにお金が無くなるスピードを知る」

というテーマでお伝えしたいと思います。


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早いうちにお金が無くなるスピードを知る

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年齢に関わらず、今働いて定期的なフロー収入がある人
もしくはアパート収入等で定期的なストック収入がある人は
今はピントこないかもしれませんが、どちらの収入も無くなり支出だけが
ある期間が自分には起こりえるのか、それともそうした期間は無いのかと
いう事を事前に知っておくことはとても重要です。

例えば、今会社勤めしている人は60歳以降も何らかの雇用形態で65歳まで
働ける環境にある人も多いと思います。

しかし60歳から勤務できる環境であっても

60歳以降は収入が大幅に減額となる

これまでの部下が上司になる

60歳から新たなことをしたい

これまで十分に働いたので60歳からはゆっくりしたい

こういったタイミングで会社を辞められる方は一定数いて、
そうするとこれまで定期的に入ってきたフロー収入が途絶えることになります。


仮にAさんという人が60歳で退職して、
退職金とこれまで貯めてきた貯蓄で3,000万円あったとします。

数年前に老後には2,000万円必要という言葉が流行しましたが、
Aさんの場合には2,000万よりも1,000万円多い、3,000万円なので

「老後も余裕でしょ!」

と当初は思っていても無収入期間が始まり実際に預金残高が減って行く
現実に直面すると精神的に不安になる人が多いです。


実際に計算をしてみましょう。

収入が無くなってからも生活費やそれ以外の費用もろもろ含めて
月に25万円が必要だとします。

年間にすると300万円、5年間では1,500万円を取り崩すことになります。

この時点で、3,000万円あった貯蓄は1,500万円になります。

厚生年金の平均受給額が約14.4万円なので、65歳から年金を受け取りながら
月額25万円にするために不足月10万円を65歳から補填していくと13年で、
1,500万円の貯蓄残高は底をつきます。

※上記のケースは年金受給が1人の場合

65歳からですから78歳で貯蓄がゼロということです。
つまり78歳だと男性・女性の平均寿命をカバーすることができません。

この78歳迄の間に、家のリフォームなどの修繕費用や突発的な支出があったり
すると貯蓄残高がゼロになるのはもっと前倒しになります。

こうしたことを事前に分かっていれば、60歳までにもっと貯蓄残高を増やして
いくのか、それとも60歳以降も収入を得るようにするのか今のうちから
対策を立てておくなり、心づもりをしておくことができます。


■少ない収入でもフロー収入は貴重

今回ケースに挙げたAさんが60歳から月15万円の収入が5年間あった場合は
どうなるか見てみましょう。

必要な月額生活費は25万円ですから、10万円は取り崩すことになります。

年間にすると120万円、5年間では600万円取り崩すことになります。

3,000万円あった貯蓄は65歳時点で2,400万円となります。
さっきとは減り方はだいぶ違いますね。

65歳からは年金収入が約14.4万円なので、25万円にするには不足額の10万円
を65歳から補填していくと今度は2,400万円の貯蓄は20年で底をつくことに
なります。

さきほどは78歳で貯蓄残高が無くなりましたが、85歳まで延びました。


ではさらに65歳以降も70歳迄月に5万円の収入があった場合はどうでしょう。
年金収入が約15万、就労収入が5万円で合計20万となり
取崩す額は月額5万円、年間で60万円、5年間で300万円、70歳の時の貯蓄は
2,100万円となります。

70歳からは公的年金以外の収入は無いとして、月額10万円を取り崩して
行くと約18年の88歳で2,100万円が底をつくことになります。

男性であれば平均寿命まではカバーすることができました。


実際の生活では節約したりすればもっと貯蓄がある期間を延ばすことが
できるでしょう。

ここで知っておいて欲しいのは、現役時代の収入額でないとしても
定期的なフロー収入がある期間があるというのは貯蓄残高に大きく影響
を与えるということです。

そして、定期的な収入があるという安心感は精神衛生上においてもとても
重要な役割を果たします。
現役時代はこうしたことはあまり考えないことですが、こうした事も
早いうちに知っておくことは大切なことです。

 

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